「水木サンの幸福論」は、1部が「水木サンの幸福論」で、2部が「わたしの履歴書」となっています。
わたしが特におもしろく、為になると感じたのは「幸福論」です。
戦争で片腕をなくし、極貧生活でもマンガを描きつづける中で気づいていった幸福になる条件は、説得力抜群です。
「水木サンの幸福論―私の履歴書 特別付録『ゲゲゲの鬼太郎』第1話(コミック誌「ガロ」掲載分を復刻収録―全45ページ)付」
水木サンの幸福の七カ条
第一条
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条
しないではいられないことをし続けなさい。
第三条
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条
好きの力を信じる。
第五条
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条
怠け者になりなさい。
第七条
目に見えない世界を信じる。
この幸福の七か条は読んでいるだけで幸福感が湧いてきます。そして、悪い方向へ進んでいた自分に気づかせてもらいました。
わたしの場合は、成功することが幸福になることだと勘違いしていました。これでは成功しないと幸福にはなれないことになってしまいます。そして、プロセスを無視した努力は、成功したその一瞬だけしか喜びがありません。それ以外の時間は苦痛なものとなってしまいます。
本書は、目標へのプロセスを楽しみ、日々幸福を感じる人生を送るための知恵が凝縮されています。その濃厚な幸福論を活かして、幸福を日々実感する人生にしていきたいと思いました。
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