トヨタの片付けを読むことで、わたしの片付けへの考え方が変わりました。
今までは面倒くさいけど部屋が汚くなったから片付けようと考えていました。
今は片付けたほうが得だから片付けように意識が変化したのです。
片付けはお得なことなのです。
「トヨタの片づけ (中経の文庫)」
本書を読むと、片付けないことはコスト(金銭や時間)がかかることだ痛いほどわかります。そして、ただ片付けてキレイに見えるように片付ければいいのではなく、ムダを省き付加価値を高めるための片づけの方法が、わかりやすい事例で紹介されています。
わたしが意識して使った本書の片付けのポイントをいくつかピックアップしました。
モノをもつことはコストが伴うことを意識する
モノをもつことは金銭的なコストだけではない。
モノを探す時間も、モノを遠くへ取りに行く時間もコストになる。
「捨てるのはもったいない」「いつかは使うはず」と考えてモノをため込むことは、コストがかかることを意識して片付けてコストを解消する。
いつかは使うには期限を設ける
時間を判断基準にする。
身の回りにあるものを3つに分ける。
1.いま使うもの
今日や明日につかう「いるもの」
2.いつか使うもの
いつか使うだろうと思っているものには、「いつまでに使うか」期限を設ける。
3.いつまでたっても使わないもの
いつか使うものとして期限が過ぎたもの
失敗したら「人を責めるな、しくみを責めろ」
人が失敗したときに人を責めたら、人は失敗を隠すようになってしまう。
自分が失敗したときは、自分の「昔から片付けできない性格」などの性格を嘆いたり、責めるだけになってしまっている場合がある。
責めるべきは失敗してしまう仕組み。
「なぜ失敗したのか?」従来の失敗してしまう「仕組み」を分析する。それから「捨てるためのルールをつくる」「期限を設ける」などの失敗しない仕組みを考える。
消耗品は発注点を決める
コピー用紙などの消耗品は、いつ発注するか決めておかないと際限なく在庫が増えたり、色あせなどの劣化がおきる。
発注点を見極めるために毎日どれくらい使用しているか把握する。そして、発注したらどれくらいで納品されるか把握して、この個数(枚数)になったら発注するという発注点をきめる。
コピー用紙であればその発注点に目印となるカードを挟んでおくようにする。
作業の付加価値を高める
人の動きを4つに分類して無駄をみつける。
- 主作業
- 付随作業
- 準備・後始末作業
- ムダ・例外作業
報告書をパソコンで作成するときに、パソコンに文章を打ち込んでいる部分が主作業。報告書に作成に必要な資料を取り出したり、プリントアウトするのは付随作業となる。
行動の付加価値を高めるためには、付随作業がゼロになるよう整頓する。
人は、動いていれば「仕事をしている」という感覚にとらわれやすい。立ち止まり、「この動きはムダではないか」「この動きは付加価値を生んでいるだろうか」と自問する。
必要なものを探しているということは「ムダ・例外作業」になる。必要なときに一発で取り出せるように整頓する。
感想
自分の部屋が汚い、片付けてもすぐ汚くなるような「私と同じような」人は、バイブルとなるような本です。
本書を読めば、片付ける時間がないという人でも、片付けてないから時間がないのだとわかると思います。
片付けしたくない人が、もう片付けする必要がないと思えるほど、片付けてしまう本書を強くオススメします。
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