「働かずに年収333万円を手に入れて「幸せ」に暮らそう!」の著者は、ヤフオクで2億円を売りあげたそうです。
その稼いだお金を元に不動産投資をして、現在は年収333万円の収入を得ています。
ヤフオクがサービスを始めてすぐにヤフオクをはじめたから上手くいったともいえます。
しかし、現在ではこの本の内容は通用しないと決めつけるのは、非常にもったいない内容の本です。
そもそも、なぜ著者は体調をくずしながらもヤフオクをやり続けたのか?
「他人に決められた出社時間に合せて起きる」
「毎日の通勤ラッシュに耐える」
「苦手な人とも、仕事上の付き合いが続く」
で、逃げたんです、社会生活から。逃げて、逃げて、あまりにも大嫌いなので、後ろを向いて、ダッシュでにげたんです
「逃げた」とは書かれていますが、ある意味、日本という国の場合、こういう選択をするほうが厳しいことになるともいえます。
ですが、自分を客観的に観察すると、この選択がベストだと感じたのでしょう。
では「どうすればいいか」の答えが出たのが「金持ち父さん貧乏父さん」との出会いです。
著者は「金持ち父さん」に書かれてある知識を元にヤフオクで成功しているのがわかります。
この本は大ベストセラーになりました。
しかし、この本の内容を忠実に実行して、商売を成功させている人はそうはいないでしょう。
そもそも、本の内容に感心はしても、その内容を実践に移す人じたいが少ないはずです。
(わたしも本の内容に感心はしても行動に移さない人間)
そして「働かずに年収333万円を手に入れて「幸せ」に暮らそう!」を読んで感じたのが、ヤフオクや読んだ本の成功者から、知識を学び忠実にマネをしていることです。
この本には、ヤフオクの初心者から上級者がまで稼ぐ方法が紹介されています。
ちなみに上級者向けの方法はかなりグレーな手法です。
ヤフオクだけに関わらず、悪質なセールス法はかなり存在します。
著者は、その悪質な手法をただマネするのではなく、「なぜこの悪質なセールスは人を虜にするのか?」を分析して、利用できるホワイトな部分を抽出し、自分のセールス法を進化させるのです。
こういう貪欲さと創造力が、ヤフオクで2億円も売り上げた秘訣でしょう。
ヤフオクで培われたノウハウは、その後の不動産投資で生かされています。
著者は「自分は運がよかった」と論じています。
しかし本書を読むと、著者はただ単に運がよかっただけではないことがわかります。
著者は「人とあまり関わりたくない」という一見マイナスにみえる特徴を、プラスになるように利用することで運を引き寄せたのだと思います。
本書は「人とあまり関わりたくない」と考えている人には、複数の良い視点を持つことができる内容だいえます。
こういう人生もアリですね。
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