企画を考えることは、私は企画とは関係がないと感じている人でも必要なものです。
もっと仕事の効率をよくしたいな、と考えることも企画することだと言えます。また、自分の人生をより良いものにしたいと考えることも企画と言えるでしょう。
しかし、企画を考えるとなると、むずかしいと感じてしまう部分があると思います。
本書「小山薫堂 幸せの仕事術」では、企画をもっと身近なものとし、企画を考えることは楽しく、人も自分も幸せにすることができることだと感じさせてくれます。
「小山薫堂 幸せの仕事術―つまらない日常を特別な記念日に変える発想法
実践していきたい企画を考えるためのヒントをいくつかピックアップしました。
企画を工夫と置き換えて心理的ハードルを下げる
真っ白なノートを前に「よし、今から企画を考えるぞ!」と、威勢よく決意するも、どうやってうまい企画を考えようと悩んで筆が進まないときがあります。
というか、わたしは企画をポンポン思いつき、サラサラと書き進められたことはありません。
しかし、企画を「工夫」することに置き換えると、かなり心理的なハードルが下がります。
例として、わたしがブログを書くことをもっとラクにできないかと、工夫してみます。
- 記事の型を作りテンプレート化しておく
- 自分が読んだほかのブログ記事や雑誌の記事を読み、何故おもしろいのかを分析
- ブログを通して生活をして、ブログのネタをメモしてストックしておく
などです。
会社でもどうしたら自分がもっと楽しく仕事をできるか、働きやすくなるかを、工夫するつもりで考えてみるといいと思います。
日常に転がっているアイデアのタネを宇宙人になったつもりでみつける
著者は身の回りにある「もったいない」と感じたことを、「もっとこうすれば効率がよくなる」などと改善策を考えるようです。
しかし、わたしたちは普通に生活していたら、日常に流されるままそういうことに気づかず、また気づいてもそのままにしていることがあると思います。
そこで自分が宇宙人になったつもりで自分の周りを眺めてみると、違う世界になります。植物や土も「なんだろうコレ」状態です。
これはやってみるとわかりますが、物の新しい使い方や効率的な利用法が気づきやすくなるので驚きました。
究極の企画は自分の人生を楽しくすること
わたしは人生を楽しいものしたいと思っています。ほとんどの人がそう思っているでしょう。そのために「自分の人生をいかに楽しいものにするか」と考えて行動することが必要です。
そして、企画は毎日を楽しいものにするとも言えるし、苦痛を減らすということでもあります。
企画を考えてアイデアを実行してみる。結果、うまくいけば楽しい。それだけではなく、企画を考えているそのプロセス自体から人生は楽しいものに変わっているのではないでしょうか。
感想
小山薫堂さんの本は非常にわかりやすく、また脳が揺さぶられて、しかも新しい気づきまで得ることができると感じます。
そのわかりやすさの例として、ゼロベースで物事を考えるという考えがあります。しかし、そう考えてもなかなかできるもんじゃありません。しかし、本書の「宇宙人になったつもり」で考えてみると、何でもゼロベースで考えることができるのです。
また本書は、企画1つで一石二鳥も三鳥にもなって、狙った以上の成果をも引き寄せることができているエピソードが満載です。
企画を考えたいけど、うまく考えることができないと感じていた自分には、渡りに船のような良書だった。
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