描きおろしのマンガが贅沢。
忍者チームの「ヒエン」と「ベニチドリ」の関係性にほっこりしたり、
幼い「シスル」が道化として楽器を吹き鳴らす姿に胸を打たれたり、
イヅツミに対するライオスの振る舞いにドン引きしたりと、新刊の10巻と同じくらいに満足感があった。
マルシルお気に入りの名著「ダルチアンの一族」のあらすじマンガまであるのにはニヤニヤしつつ、マルシルの出生と関りがある物語なことを知り切なくなる。
カブルーのお部屋紹介では、あるキャラクターがすでにカブルーと接触していることまでわかり、今後のダンジョン飯のストーリーの伏線に我ながらキモイほど身もだえしてしまった。
とにかく内容に余計なものがなく、「違う、そうじゃない」となることがなかった。
あえて、ダンジョン飯「冒険者バイブル」のデメリットをあげるとすると、九井先生が忙しすぎて体調を悪くしないかと心配するほどにうれしいボリュームであること。
ありがたいにはありがたいんですが。
本編では語り切れない世界観をより深堀でき、キャラの新しい魅力に気づいたり、よりダンジョン飯愛が深まるファン必読の名著である。
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