アンチャーテッドの最新作「アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝」をプレイしました!
このアンチャーテッドシリーズは「プレイする映画」と称されていますが、本作はまさにその通りで、映画を超えたともいわれています。
映画とゲームは別物だとは思うけど、エンタテイメントとして同じ土俵にあげたら(強引だな)、アンチャーテッド4より様々な感情を享受できる映画はないと思う。
だから映画を超えたと言っていい。
では、どこが映画を超えたのか?
実写をより美麗にしたグラフィック
キャラクターである「人間」はムービーシーン以外の部分はまだまだ粗があります。それでも一昔前のプレステ2からすると非常にリアルです。
わたしがいつもアンチャーテッドシリーズで感嘆するのは、自然などの景色の美しさです。
シリーズ第一作「エル・ドラドの秘法」で、ゲームでは初めて背景の美しさにゲームの進行を止めて、まるで旅行先で風景を眺めるように眺めまわし、ため息混じりに感嘆していました。
ゲームのストーリー以外に風景を眺める喜びを得ることができる稀有な作品です。
その風景の美しさはシリーズの回を重ねるごとに美しくなり、本作「海賊王と最後の秘宝」では、実写より美しいといえます。
海賊王と最後の秘宝では、主にマダカスカルの島々を探索します。そよ風にそよぐ木々や色鮮やかなマダカスカルの植物。夕焼けに染まる海や滝。伝説の海賊が作りあげた理想郷の廃墟や遺跡。もう旅行に行ってるような気分になります。
最近では他にも美しいグラフィックのゲーム(ほぼ海外)はありますが、まぶしすぎたり、目が痛くなる場合があります。しかし、ノーティ・ドックが作るゲームはそれがないんです。
ゲームをしながら美しい世界(絶妙なバランスで加工された)をキャラクターを動かし堪能できるのは今のところ「海賊王と最後の秘宝」が1番でしょう。
グラフィックだけよくても仕方がないともいえるけど、アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝をやるとグラフィックも非常に大事な要素だと痛感します。新品で6700円ほどしますが、これだけ美しいグラフィックのゲームは他にないので買って損はないと断言できます。
練りに練ったシナリオ
時々、ゲームの製作者だけ理解できるような内容のゲームがあります。特に日本のメーカーに多いと感じます。製作者の自己満足満載で2時間で売っぱらったことがあります。そして、わたしはゲームから何年も遠ざかることにしました。
「アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝」は製作者の自己満足で作られて、制作者だけが理解できるストーリーではありません。ゲーム初心者でも理解できます。無駄な要素がないんです。
前にどこかの記事で観たのですが、アンチャーテッドシリーズを制作した会社「ノーティードック」が制作した「ラスト・オブ・アス」の制作者インタビューで、「ラスト・オブ・アス」が大ヒットしたので続編の予定があるかと聞かれていました。
そこで、「必然性」があれば作ると答えていました。
ここが他社と違うところです。
儲かるとなれば、普通の会社なら絶対に是が非でも続編の制作を進めるでしょう。映画界でもです。大ヒットであれば映画公開初日に続編の制作がアナウンスされます。ストーリーの必然性を考えることなく制作を決定しているのでしょう。だから、ストーリーに無理があるようなゲームや映画ができあがり、興行的にも作品の質もずっこけてしまいます。
別に儲けるなというわけじゃありません。どんどん儲けて、業界が活性化してほしくてたまりません。でも、「必然性」がないなら変に続編は作っちゃいけないんだなとノーティを見てたら感じます。
「海賊王と最後の秘宝」はノーティドッグが前作「砂漠に眠るアトランティス」から必然性があると認められて作られた作品です。ですから、誰にでも胸を張ってオススメできるクオリティです。
絶妙なゲームバランス
とにかくキャラが操作しやすい。思いのままに操作できます。同じようなアクション・視点のゲームでもとにかく操作がむずかしく、クセのあるゲームがあります。とんでもなく売れてるゲームでもクセがありすぎて、謎解きもないのにむずかしく感じるゲームもあります。
しかし、アンチャーテッドは抜群の操作性です。ほぼ直感的にプレイできるような操作性なのでゲーム初心者もすんなりプレイできます。
謎解きがありますが、これがまた絶妙なレベルの謎解きなんです。カンタンすぎず、ムズカシすぎず、しかし解けた時の達成感はあるんです。
ルートは一本道です。それでも行き先がわからなくなる時があります。しかし、何とかわかるような目印がさりげなーくあり、進行に困ることはありません。
また、指を止めてほっと一息つく間もないほど、ハリウッド映画顔負けのアクションシーンが連続で進行します。でも、カンタンな操作性がこのアクションシーンを見事に自分のゲームの腕でクリアしたぞ!と感じさせるほど華麗にやり遂げることができます。
カンタンな操作性と、自分はゲームがうまいんじゃないかと錯覚させてくれるようなさりげない演出で、ユーザーを置き去りにしません。ユーザビリティが行き届いています。
しかし、すべてべた褒めできるとは思いません。シリーズ経験者であれば感じたことで、少し不満に感じたことが2つあります。
1つ目は、女性キャラとほとんどバディを組めずに冒険が進むことだ。アンチャシリーズ1・2・3では女性キャラ(エレナ・クロエ)と一緒に冒険を楽しめるんです。
本作は序盤から終盤ちかくまで女性キャラと冒険できない。もちろん、主人公「ネイト」の兄「サム」もネイトの長年の相棒「サリー」も大好きなんだけど、その中に1人女性キャラがいればよかったのにと思う。
2つ目は、主人公ネイトの過去である少年期をまたも掘り下げることだ。サムとの関係性や過去の経緯を掘り下げ、「だから」海賊の秘宝を命がけで追い求めることになることを描くためとはいえ、少年時代が長い。
ネイトの少年時代に遡るのは「アンチャーテッド3 砂漠に眠るアトランティス」で散々やってるし、長い邂逅が何度も入ることで、現在の目の前の話になかなか没頭できなかった。
大好きなゲームであるアンチャーテッドをクドクドとしつこくべた褒めしましたが、海外のゲームレビューでも「アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝」の評価は高得点連発です。「アンチャーテッド3 砂漠に眠るアトランティス」からすると操作など大改革がされたわけじゃありません。しかし、改善が積み重ねられて結局は革新的な作品として評されるであろう出来です。強力にオススメします!!
アンチャーテッド4の出来にホクホクしていたら「ラスト・オブ・アス」の続編の情報が入ってきました。
アンチャーテッド4のゲーム中に出てくるポスターにエリーの姿が!!!・・
しかし、お腹がおおきくなってる・・妊娠か・・。
この画像を見てうれしくもあり、かなしくもある。続編はうれしいけど、ストーリーが前作以上にきついことになりそうだ。
エリーのお腹をおおきくした相手は既に死んでたり、その相手はクリッカーに感染してしまってエリー自身が銃の引き金を引いていたり、望まぬ妊娠だったり・・。
うーん、、、E3での情報がたのしみだ。
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