映画「セブン」はグロくて救いがないけど、抜群におもしろい

スポンサーリンク

七つの大罪

主役で新人刑事役の「ミルズ」をブラッド・ピット。
その相棒のベテラン刑事「サマセット」をモーガン・フリーマン。
ミルズの奥さん「トレーシー」をグイネス・パルトロウ。

3人とも甲乙付け難いほど大好きな俳優さんばかりだ。

そして、監督はD・フィンチャーだ。
この人の映像は独特な色彩で撮影されている。当時はかなり独創的だった。今は、彼の色調を真似たような映画はいっぱいあるが、表面の色彩だけ真似ていて映画自体がおもしろくないという悲しい事例も多々ある。

 

さて、ストーリーはかなりショッキングだ。
グロいし、救いがない。でも、映画としては抜群におもしろい。

自分個人としては、本作のジャンルは羊たちの沈黙と一緒だと思っている。ストーリーに精神分析が出てくるわけじゃないけど、、、でも、羊たちの沈黙より救いがない。

最初から最後まで犯人の望む通りになり、サイコ野郎である犯人の望む最悪な事がすべて成就してしまう。

 

しかし、だからといってカタルシスがないといえばそうではなくて、ゴシップガールのように後味が悪いわけじゃない。すべてが語り尽くされている感があるのだ。

好きなシーンは、サマセット(モーガン・フリーマン)が、バッハの曲がかかる図書館で、犯人の手がかりを探すシーンだ。豊富な経験と知識を持つサマセットが、何かしら楽しそうにバッハをBGMに図書館を歩きまわるシーンが、他の映画にはない魅力のように感じる。

日本もこんな映画を作れないモンだろうか。
グロいけど、救いがないけど、妙にカタルシスがある、すべてを語りつくされた映画を。

セブン [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [DVD]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

コメント