物語の後半まで主人公とヒロインが好きになれないので、すこしイライラしながら話がすすむ。
主人公はヒロインであるビーナスな義理の弟の嫁に、アホな中学生みたいに一目惚れしちゃって、子犬のようにヒロインに引きずられ続ける。
獣医として働きながら客の女性を値踏みしまくり、しかも助手の女性にはすでにフラれずみという無節操さに、主人公の少し暗い境遇に同情する気が失せる。
ストーカーまがいのことまでする。
ヒロインは美人なんだろうけど、匂わせがきつくて喋り方がうさんくさく狡猾なので、主人公のアホさがより際立つ。
はっきりいって、周りのキャラのほうが魅力的だった。
特に、失踪した弟がかっこよくてチョイ役というのが贅沢。
弟とビーナスのスピンオフみたいなのが読んでみたいほど。
仮にスピンオフがあるなら主人公は一切でないでほしい。
ディスリまくったけど、クライマックスには主人公とヒロインを好きになってしまうというニヤリとする快感が気持ちいい。
また東野圭吾さんの手のひらの上で存分に楽しめた。
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