ネットを中心に転売をやってるけど、売る商品のジャンルを広げたいと思い「ネットでかんたん 繁殖ビジネス 副業マニュアル」を読んでみた。
一番先に感じた感想はいうと、めんどくさそうということ。
しかし、読み進めるうちに利益率の高さなどから、繁殖ビジネスを「やってみようか」と考えるようにもなった。
読んで感じたメリット・デメリットを紹介していく。
繁殖ビジネスのメリットは圧倒的な利益率の高さ
本書で紹介されているのは、「メダカ・多肉植物・鳴く虫」を繁殖させてネットで売る方法である。
「メダカ・多肉植物・鳴く虫」を観賞することがブームになっているので、高値で取引されるのだという。
「メダカ・多肉植物」は、ヤフオクなどで親ペアを買って繁殖させたり、タマゴを買って孵化させて売ることになる。
「泣く虫」は繁殖というよりも、子供の時にやったように「虫捕り」で仕入れる。
メダカも多肉植物も、どこにでもあるただの品種ではなく、珍しい品種でないと高値で売れない。
本書でも高く売れる品種が紹介されているが、すでにその品種はブームを過ぎている感があり、いま現在ヤフオクで高値で取引されている品種を調べて買う必要がある。(多肉植物や鳴く虫も同じく)
ペアで仕入れると、たった1ヶ月ほどで600匹ほどに増えるのだという。
1匹平均500円ほどで売ることができ、原価は1匹2~3円ほどなので、とんでもなく利益率が高い。
多肉植物の場合も、親株の葉をちぎって土に置いておくと芽が出るので、それを1つの鉢に入れ育てる。
1つの親株からうまくいけば5個以上の多肉植物が育ち売ることができてしまう。
ねずみ算的に増やすことができるので、こちらも利益率が高い。
鳴く虫だったら、近くの山林に採りにいくだけである。
「スズムシ・キリギリス」などを捕まることができれば、初期投資をほとんどかけることなくネットで売ることができる。
繁殖ビジネスのデメリットは品質管理や煩雑な顧客対応
デメリットは、やはり生き物を育て販売することの難しさだ。
生育の手間や、うまく育てることができなかったり、死んだりすることもある。
うまく生育することができて売れても、発送したら全部死んでいたということもあるらしい。
わたしの知り合いが珍しいエビをネットで販売していたが、客から「2匹死んでいたからその分を返金しろ」とのクレームが頻発したり、水槽を分けてたのに全部のエビが死んでしまったりして、早々と生き物を販売することをヤメてしまった。
知識も情熱もあったが続けることができなかった。
繁殖ビジネスは、生き物をあつかわない物品の販売に比べると、かなりハードルが高いといえる。
とはいえ、私のようにハードルの高さから繁殖ビジネスの参入をためらう人も多いだろうし、思い切ってやってみるのも手かもしれない。
繁殖ビジネスの初期投資はいくらになる?
初期投資と維持費でいくらかかるか計算してみた。
まずは、珍しいメダカの親ペアや卵を買うのに1万円。
水槽代わりの容器を2つで2000円。
水・エサ・発送費・袋などで2000円。
少なく見積もっても14,000円以上はかける必要がある。
ネックなのが、繁殖させるべき珍しい種類のメダカの購入だ。
人気の品種になればなるほど高くなり、ペアで5万、20万と販売されているのもある。
しかし、最初はペアで1万円ほどのメダカで充分とのこと。
あとがき
繁殖ビジネスは、あつかう生物や植物自体が好きでないと、やっていけないビジネスだと感じた。
メダカが好きじゃないけど、利益率が高いからやってみようじゃ、かなりの確率で失敗すると思う。
「メダカが好き」「多肉植物に興味がある」「子供の頃から鳴く虫を採っていた」
自分自身も観賞し、売るのがもったいないなと思えるほどに情熱を傾けることができるのなら、やってみる価値があるかもしれない。
わたし個人は、興味があるので多肉植物の繁殖をやろうと思っている。
本書は、繁殖ビジネスでやるべきことがほぼ紹介されている。
後はこのビジネスをやるか、やらないか、を判断するかぐらいに繁殖ビジネスで儲ける方法を、実際に稼いでいる人から学ぶことができるので教科書として使える。
また、繁殖ビジネスのことが紹介されている本は本書だけなので、繁殖ビジネスに興味があるなら手元に置いて損はないといえる内容だった。
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